現場での悩みに応える実践的な介護研修
私たちアミューズ富永では、日々進化する介護の現場に対応するため、定期的に社内研修を実施しています。
ワンストップサービスを提供するグループ組織力を生かし、様々な部門の多職種がそれぞれの専門的知見をもって集結。
現場で直面する実際の課題を取り上げ、支援力の向上につなげています。
オンライン研修なので、多忙な現場職員が参加しやすいのもメリットです。
今回は、精神疾患を抱えながら単身生活を続ける高齢利用者さまの支援に関する実践的な事例検討会を行いました。
精神疾患や発達障害を抱える高齢者への支援、どう向き合う?
今回は、精神疾患と発達障害を併発し、情緒不安定かつ対人関係にトラブルを抱える利用者さまのケースを取り上げました。
多様な課題を抱える利用者さまの支援をどう組み立てるか、以下のような課題に対し、スタッフが多職種と連携しながらどのように支援設計をしていくかを議論しました。
・妄想や被害的思考への対応
・自己服薬管理の困難さ
・異性依存によるトラブル
・居住環境(アパート2階)による生活上のリスク
・将来的な施設入所の可能性も含めた長期支援計画
★研修で扱った主な検討ポイント
・精神状態の安定支援
主治医との連携や訪問看護導入、服薬ロボット導入検討など
・生活環境改善
将来の転倒リスクを考慮した住宅改修や住み替えの可能性
・コミュニケーション対応
職員向け対応マニュアル整備、デイサービスでの見守り強化
・自立支援
不安が強い利用者さまへの継続的な寄り添い型支援の在り方
「一人じゃない」安心が、私たちのチームケアの力
この研修では、ケアマネジャー、訪問介護員、デイサービススタッフ、福祉用具専門員など多職種が参加し、1つのケースを多角的に検討しました。
スタッフ一人ひとりが、自らの専門性を活かして新たな視点や改善提案を出し合う時間となりました。
現場での対応に悩んだ際も、「誰かが支えてくれる」「一人ではない」という安心感は、職員間にも利用者さまにも重要な信頼基盤となっています。